ビッグデータは高校生でもわかる(1)
西日暮里・千駄木・田端・日暮里駅周辺で塾をお探しの保護者様・生徒様へこんにちは。エクセルシア西日暮里校の加藤です。
今回から何回かは、最近読んだ本に関連して、お話したいと思います。
多少難しい所もありますが、高校生の学習内容に直結した話です。
立て続けに、ビッグデータ・AI(人工知能)関連の本を読みました。
山本龍彦『おそろしいビッグデータ』(2017)、福田直子『デジタル・ポピュリズム』(2018)、平和博『悪のAI論』(2019)、NHK取材班『AI vs.民主主義』(2020)、マーティン・ファクラー『データ・リテラシー』(2020)・・・などなどです。
「ターゲットとなる個人のデータを集め、分析することで、その人の好みや行動パターンを知り、それによって効果的・効率的なコミュニケーションをとる手法」である「マイクロ・ターゲティング」が、ウェブ上で近年どういう形で行われ、更にどういう問題を引き起こしているのか、関心があったからです。
これらの本の内容については、他稿に譲ります。またこれらの本についてどう考えるかについては、ここでは控えます。
ただ一点、こうした本を読んで、中・高生と接する立場として気になったことがあったことを、ここではお話したいと思います。
それは、「いろいろなデータから個人の『人となり(プロフィール)』をあぶり出すこと(これを「プロファイリング」と言います。)ができる理屈とは、一体何なのか」について、どの本にも必ずしも十分な説明がなされていないということです。
作者としては、その部分は余りにも基礎的な事柄であり、かつ本当に伝えたい内容ではないから、あえて省略しているのだと、想像します。
ただ、ビッグデータやAIに対しては、中・高生であっても関心が高い人が少なからずいると思われます。
その意味で、中・高生はこうした本の読者ないし読者予備軍というべきでしょう。
中・高生にプロファイリングの理屈を知ってもらうことは、重要です。
そしてそれは、昨今言われてきた「数学なんか勉強しても、生活をしていて役に立つのか?」という疑問に対する一つの答えでもあります。
そこで次回では、プロファイリングの理論的背景を説明したいと思います。
(次回に続く)
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