ビッグデータは高校生でもわかる(8)
西日暮里・千駄木・田端・日暮里駅周辺で塾をお探しの保護者様・生徒様へこんにちは。エクセルシア西日暮里校の加藤です。
今回は、これまでの締めくくりをしたいと思います。
現在、扱うデータが大量であること、AI(人工知能)の導入に伴い分析技術が高度化したことを背景に、データから導かれる結論が「絶対の真理」として扱われることが多くなりつつあります。
スーパーの店員が「紙おむつを買うアラサー男性は絶対にビールを買う」と信じ、紙おむつを買う禁酒中の男性にビールを勧めたとしても、まだ許されるでしょう。
しかし、中国のように個人の社会信用スコアをもとに待遇の差別が行われる場合、もしもある特定の人について、相関関係が当てはまらないが故に社会信用スコアに誤りが発生しているのに、その誤ったスコアに基づく扱いを、ローン申請などで受けるとしたら・・・
その被害は甚大です。
AIに対する懐疑論・脅威論は、一定の説得力を持っています(例えば平和博『悪のAI論』(2019)参照)。
たとえビッグデータに基づくものであろうと、AIの分析を経たものであろうと、データから導かれる結論については、直ちに受け入れるのではなく、その真偽を疑ってかかる必要があります。
その根底には、「数字があるともっともらしく見える」・「データは過去を語るに過ぎず、未来は決して語らない」という、データに関して昔から言われてきた格言めいた物言いがあります。
そしてこの物言いは、データを適切に理解・分析・解釈・活用する能力(これを「データ・リテラシー」と言います。)をしっかりと持っていれば、直ちに理解・賛同してもらえるものなのです。
中・高生の方は、相関を勉強し、データ・リテラシーを身に着け、社会の中で正しく判断・行動してもらいたいと思います。
ぜひ数学の知識を、実生活に活かして下さい。
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2021年10月20日 13:33