都立入試・国語選択問題攻略法(5)
千駄木・西日暮里・田端・日暮里駅周辺で塾をお探しの保護者様・生徒様へこんにちは。エクセルシア西日暮里校の加藤です。
今回も、都立高校の国語の入試問題の、選択問題の攻略法についてお話します。
選択肢の「キズのあるなしの確認」の別の例として、
H28年の大問3(伊集院静「どんまい」)の問4を取り上げます(どうぞ問題のご用意を)。
問4では、問題文の傍線箇所の主人公の気持ちを最も適切に表現したものを、ア~エから選びます。
ここでも、まず各選択肢を文節ごとに分けます。
選択肢に書かれた主人公の気持ちは、ア「情けなさ」・「悲しく」、イ「あせり」・「心もとなく」、
ウ「もどかしさ」・「腹立たしく」、エ「ふがいなさ」・「悔しく」と、それぞれ違っています。
ここで傍線箇所の表現を見ると、「(主人公が)唇を噛(か)んだ」とあります。
「唇を噛む」とは、「悔しさや怒りを抑える」という意味です。
傍線箇所の場合は、どちらかと言うと悔しさの方でしょう。
主人公の悔しさの原因は、「いつの間にか少女にうなずいている自分に気付い」たこと、
つまり、当初反感を抱いていた少女の言うことを、いつの間にか素直に受け入れつつ聞いていると、
気付いたことにあります。
ここでの主人公の悔しさの原因を気持ちで表すと、「自分自身に対する情けなさ」でしょう。
(次回に続く)
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2023年02月10日 11:19