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「門前の小僧」の強味(2)

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こんにちは。エクセルシア西日暮里校の加藤です。
今回も、昔の日常生活に存在していた
「門前の小僧習わぬ経を読む」の仕組みについて
お話したいと思います。

かつての家庭では、新聞が配達され、
テレビは基本的にお茶の間に1台。
新聞は本来大人のためのものですし、
テレビでも大人が大人向けの番組を観る訳ですが、
子供は日々暮らしている中で、
新聞やテレビから、
自然と「大人向けの情報」を入手することになりました

たとえ全てを理解することは難しくても、
部分的な言葉や内容ならば、OKだったでしょう。
昔の子供には、「門前の小僧」の強味があったと言えます
 
ちょっと前に、1970年代前半の『ありがとう』というテレビドラマが、
地上波で再放送されていました。
いわゆるホームドラマの最盛期の作品で、
直木賞作家としても有名な平岩弓枝さんが脚本を担当しており、
民放ドラマの歴代最高視聴率である56.3%を記録したと言います。
つまりこの番組は、視聴世帯の過半数が観ていた訳であり、
(午後8時台の放送でしたから)当然ながら、
当時の相当数の子供も、大人と一緒になって
このドラマを視聴していたはずです。
そして子供は子供なりに、
そこから様々な情報を手に入れたことでしょう。
これは、視聴率という数字が伝えてくれる、
「門前の小僧習わぬ経を読む」例です。
(続く)

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2025年12月11日 11:23

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