大人が子供に真剣に向き合った作品(3)
こんにちは。エクセルシア西日暮里校の加藤です。夏休みの読書感想文の題材として、
「放課後ミステリクラブ」シリーズを紹介しましたが、
「ミステリクラブ」とまぎらわしい、
『ミステリークラブ』という小説があります。
こちらの「クラブ」は、
「club」と「crab=カニ」とのダブル・ミーニングです。
推理作家の霞流一さんによる、
私立探偵・紅門福助のシリーズの一つである、
カニ尽くしの作品です。
こちらも手掛かりや伏線がしっかり用意されています。
「巨大ガニ」や「人ガニ」が登場しますが、
巨大ガニの真相とその伏線の理解については、
「『特殊』の知識」を必要とします
(この知識に関して、先日たまたまYouTubeの「ゆっくり解説」を観ました。
図らずも、今回の予習となりました。)。
人ガニの真相etcを考えると、『ミステリークラブ』は、
「子供向け」はもちろん「子供向き」ではありませんが、
「推理小説好きの大人向け」の一作です。
なお霞さんには、この分野の極北である、
カーター・ディクスン『魔女が笑う夜』、旧邦題『わらう後家』の
パロディ作品(敢えて題名を伏せます)もあります。
「大人向き」でも怪しい内容です。
カーター・ディクスンは、
本名のジョン・ディクスン・カー名義でも作品を書いています
(乱歩による有名な評論のタイトルは、
「ディクスン問答」ではなく「カー問答」です。)。
推理作家の芦辺拓さんは、カー本人が主人公の
『ディクスン・カー フェル博士に会う』という短編を書きましたが、
ここでの真相と類似の出来事が昨年日本で起こりました。
難しい時世です。
(続く)
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2026年08月19日 12:16
