大人が子供に真剣に向き合った作品(5)
こんにちは。エクセルシア西日暮里校の加藤です。前回取り上げた『忍者ハットリくん』の脚本家の一人は
後に小説家となる井上ひさしさんですが、
やはり井上さんが脚本を担当したことで知られる
NHKの人形劇『ひょっこりひょうたん島』に堺駿二さんが、
前作『チロリン村とくるみの木』に左卜全さんが、
それぞれ声優として出演しているようです。
この二作には、演劇界、喜劇・演芸界から後の政界(中山千夏・一龍齋貞鳳・青島幸男)まで、
実に多彩な、子供にはわからないが大人は良く知っている、
正に「大人向け」の方々が登場しました。
こちらも間違いなく「大人が子供に真剣に向き合った作品」です。
ハットリくんの声を担当した熊倉一雄さんは
『ひょうたん島』にもトラヒゲ役で出演していますが、
熊倉さんを含む『チロリン村』・『ひょうたん島』のスタッフ、
具体的には藤村有弘さん、天地総子さん、黒柳徹子さんがキャスト、
宇野誠一郎さんが音楽、
そして井上さんが脚本であるラジオドラマ『ブンとフン』が、
1969年1月にNHKラジオ『新春こども劇場』として放送されました。
この『ブンとフン』はその後、
井上さんによって小説化された上、
後日談を加えた戯曲『それからのブンとフン』が書かれ、
熊倉さん主宰の劇団「テアトル・エコー」、
井上作品専門の劇団「こまつ座」で上演されました。
元のラジオドラマについては、録音テープが発見され、
貴重なアーカイブ作品として、昨年を含めて何度か再放送されています。
この『ブンとフン』は、
「大人が真剣に子供に向き合った子供向けの作品が、
大人向けに発展した」例ということができましょう。
一点追加を。『ハットリくん』・『+忍者怪獣ジッポウ』・『ひょうたん島』の主題歌は、
全て前川陽子さんが担当。
前川さんはご健在で、先日NHK『うたコン』に出演し、
「キューティーハニー」を歌っていました。
(続く)
≪エクセルシア西日暮里校≫
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2026年09月11日 15:57
